木星の浮遊都市の30万の人口は、はぼ全部である、人工冬眠である、「仮死状態」を、保つだけの要員50名だけが活動していた。二つ外縁の前進基地である、海王星の月である、トリトンの電波望遠鏡systemは、地球連邦の最外郭の、コンプソン通信機を制御する、わずかに5名が宇宙服の姿で、systemを死守していた。 残った戦技研12機とすれ違いに、夥しい数のブルーエンジェルスの姿を、目視で確認できた。浮遊都市の扱いは、OLOMOLFの実験者、ジローコイズミの命令であり、最後通告でもあった。連邦の首都、火星のエレクトラバーグでは、遭遇者である、設計技師の前でSCREENに映し出された、銀河連邦の旗艦とその攻撃手である、戦闘機のVECTOR位置が示されていた。最終missionの通告からすでに、13時間が経過、地球側の戦闘機は、トリトンのCAMERAを、越えて行く、友軍機が三角形の編隊は意味が異なる限界の速度で、吸い込まれるように、見えた。 その時、敵のコンピューターの撤退の判断が、SCREEN上に見て取れた。反転する、正三角は速度を上げて、友軍から逃れるように加速していった。明らかに、SPACE-DRIVEだが、敵機に生命反応はなく、IDに過ぎないコンピューターは、地球側の利である、距離に負けたのであった。友軍の追尾は振り払われ、攻撃編隊の隊形は、崩れながら、速度を上げていった。犠牲者の内には、彼の部下である、二名の名があった。OLOMOLFの発進から、残り3週間であった。未知要素の多さには成功への道は遠いものに見えていた。赤方偏移の壁まで、約1年の旅にうつるには、皮肉な事態ではあったが、コイズミはSCREENから目を外して、視線制御の訓練にうつった。5重にかけられた、対空間性のシステムは、初期の伸縮加速以外に、搭載されていた。政府の命令で、コイズミはLISKの多さに反対であったが、秘密裏に構成された初期シーケンスに自信はあった。RESETは必要でなく、自動で起こるが、これでは不安定要素になってしまうのだが、最初からDELAYの問題はあったとも言え、友人のフーリエには、それとなく、話しておいた。
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